【マンションを売りたい人必見!】 できるだけ早く売却するための11のポイント

せっかく購入したマンションが売却したい価格やタイミングで売れず、結果的に値下げを検討したり、買い手が現れない“売れないマンション”になってしまうケースは少なくありません。

しかもマンションが売れないことは、その後の人生設計や資金計画の変更が必要になるため、今から「どうしたら適正なタイミングで売れるのか?」を検討することが重要です。

そこで、本記事では、マンションをできるだけ早く売却するためにどうすれば良いのかポイントを絞って解説します。

マンションを早く売るための11のポイント

マンションが早く売れない理由にはいくつかの要因が考えられますが、それらを事前に把握して適切に対処することで、自分が売りたいタイミングでマンションを手放すことが可能です。以下では、マンション早く売るためのポイントを11点に厳選して解説します。

事前に売却する価格と期限を決めておく

売却を検討する上でまず初めにすべき行動は、事前にマンションの売却金額と期限を決めておくとよいでしょう。
マンションの売却時に多く見られるのが、マンションを売却することだけにフォーカスしてしまい、「いくらで」や「いつまで」など、売却の目的とも言える要素が抜け落ちてしまう点です。

その結果、マンションの売却活動が長期化してしまい、資産価値が低下したり、維持管理費や税金などの必要経費が発生するため、一般的には高値で売却できなくなってしまいます。
それらを未然に防ぐためにも、あらかじめ売却価格やスケジュールを明確にしておくことで、定期的に戦略や計画を見直すことが可能です。

マンションの売却に定評がある不動産会社に依頼する

早期にマンション売却をしたいのであれば、マンションの売却に定評・実績がある不動産会社に依頼するようにしましょう。
事実、マンションを売却する際に最も重要なポイントと言えるのが、いかに優秀な不動産会社や営業担当者を選ぶことができるかという点になります。

なぜなら、不動産会社によって取り扱う情報に差があるわけではないからです。
優秀な不動産会社や営業担当は、購入希望者の「内見したい」や「住みたい」、物件の優位性や魅力をどうすれば引き出せるか熟知しており、それに即したPR戦略や販売活動を展開しています。
そのため、できるだけ早くマンションを売却したい場合は、専門性や実績を確認して、信頼できる不動産会社を選ぶようにしましょう。

査定金額に左右されない

不動産会社を選択する際に注意して頂きたいのは、査定価格が高いからと言って優秀な不動産会社ではないと言うことです。

あくまでも査定金額は、マンションを「売却できそうな金額」であり、過去に同じエリアで売買された事例をもとに算出される金額にすぎません。また売却時点の需給バランスや物件の特徴などの個別的要因も加味されるため、どうしても正確性に欠けてしまいます。

なかには、売却依頼を受けることを優先と考え、意図的に相場価格より高い査定価格を提示してくる不動産会社も存在します。
したがって、マンションの査定価格の高低で不動産会社を判断するのではなく、担当者の提案力や正確性、経験値などを総合的に加味して決めるようにしましょう。

必要に応じてマンションの買取も検討する

マンションの売却を検討する際は、市場の動向やタイミングによっては買取も検討するようにしましょう。
マンションの買取とは、不動産会社が新たに購入希望者を探すのではなく、不動産会社自らがマンションの買い手となる方法を指します。そのため、売主と不動産会社の間で売買条件や金銭的な折り合いがつけば、すぐに契約をまとめることが可能です。

買取の主なメリットは以下の通りです。

・仲介手数料がかからない

・短期間で現金化できるため、スケジュールが立てやすい

・契約不適合責任が免除

・近隣の住人に知られることなく売却することができる

ただしマンションの買取の場合、仲介と比べて市場価格より1〜3割ほど価格が安くなったり、不利な条件を提示されるケースもあるため、事前に相場価格を調べ、買取価格が適正かどうか判断できるようにしておくとよいでしょう。

相場価格を見極めて適正な価格で売り出す

マンションを早く売るためには、過去の売買実績や近隣の競合するマンションの売出し価格を見極めて、適正な価格を設定して売り出すことが大事な要素と言えます。

不動産会社が算出する売却査定価格は、あくまでも「3ヶ月程度あれば売却できる価格」になります。そのため、あくまでも売却する際の参考値であって、査定価格を鵜呑みにしてはいけません。
適正な価格を設定するためには、売買動向や近隣の類似物件の価格、特殊要因などを加味して決定するとよいでしょう。

売れない状況が続く場合は計画的な値下げ戦略が不可欠

マンションの売却でありがちなのが、売り出しからしばらくして内見の予約が途絶えたり、いつまで経っても売れない状況が続く場合です。その際は、そもそも売り出し価格が適正であるかどうかを確認するようにしましょう。

場合によっては、段階的に価格を引き下げることも有効な手段と言えます。

ただし、売れないからと言って適当に値段を引き下げたり、段階的に値引きすることを想定とした高い価格設定は、結果的に販売期間の長期化を招く恐れがあります。

したがって、住まいの買い替えや税金の支払いなど、あらかじめ売却に時間的制約がある際は、最初の売り出し価格から売れる見込みのある金額で設定するようにしましょう。

初めから売り出し価格を低く設定することも戦略の一環

マンションの立地や築年数によっては市場で売却するのが難しくなります。

そのため、マンションが売れないことを見越して、あらかじめ売り出し価格を低く設定しておくことも、早期に売却する戦略の一つと言えます。

売り出し価格を低く設定する際は、ローンの残債や売却時に発生する諸費用を踏まえて、自身が納得できる売却価格を設定するのもおすすめです。

購入者の印象を良くするために定期的な清掃をおこなう

マンションを早く売るためには、ハウスクリーニングや定期的な清掃を行い、内見時に購入希望者が受け取る印象を良くすることも手段の一つと言えます。

当たり前のことですが、購入希望者は間違いなく購入を決断する前に、自身がこれから住むであろう物件を内見します。その際に、部屋が汚かったり、水回りなどの設備に不具合があれば、内見時の印象が良くないばかりか、売却に至らない機会損失を招いてしまいます。

そのため、部屋の清潔感や設備の種類など、必要に応じてハウスクリーニングを依頼するようにしましょう。

また定期的な清掃をする際は、以下の項目を重点的に清掃するとよいでしょう。

水回りの清掃

清掃するうえで最も重要視すべき箇所と言えるのは、キッチンやトイレ、浴室など、日常的に使う水回り関係です。
当然、日常生活で頻繁に使う場所であれば、水垢やカビ、黄ばみなど、汚れを落とすまでに時間がかかる箇所も存在します。

また仮に自分でやるにしても、徹底的に汚れを落とすことができなければ、値引き交渉購入を見送られる可能性も。
そのため、水回りの汚れなどがひどい場合には、ハウスクリーニングを依頼するようにしましょう。

室内の臭い対策

室内についた臭い対策も徹底するようにしましょう。
徹底すると言っても、生ゴミや汚物など不快な臭いだけに注視していればいいわけではありません。

ここで触れるマンションに関する臭いとは、家族の体臭をはじめ、カーペットやクッションに染み付いた生活臭、靴のにおい、料理で飛び散った油が壁に付着するにおいなど、生活していれば必然と染み付いてしまう生活臭です。

仮に臭いに対する対策が取れていないと、内見の段階で、購入者に不快なイメージを持たれたり、マイナス要素を与えてしまうことになるので注意するようにしましょう。対策としては、売却を検討する段階から定期的に風通しを良くしたり、臭いの発生源を突き止め、場合によっては清掃や除去することが適切です。

玄関やリビングなどの整理整頓

ハウスクリーニングや清掃だけだなく、玄関やリビングを整理整頓しておくことも相手の印象を良くする方法の一つです。

購入希望者であれば、汚れが目立つ箇所があったり、整理整頓ができてない部屋を見たら購入を前向きに検討しようとは思いません。
そのため、清掃を意識するだけでなく、各部屋や場所の整理整頓を心がけましょう。

リフォームせずに売りに出す

「リフォームした方が早く、しかも高く売れるのでは?」

一般的に多くの人が考えるのは、売却する際にマンションをリフォームすることで、物件自体の魅力や付加価値を引き上げてから売りに出そうとする方法。

しかし、マンションをリフォームしたからと言って、リフォーム代金や付加価値を売却価格に上乗せすることは難しいと言えます。また安易に自分の好みだけでリフォームしてしまうと、買い手のニーズと合わなかったり、使い勝手が悪くなることから、検討対象から除外されてしまう可能性が高まってしまいます。

そのため、マンションを売却する際は、リフォームせずに売りに出すようにしましょう。

 

仮にリフォームを検討するのであれば、以下の点が該当する場合におこなうようにしましょう。

・価格も安価で、こだわりが少ない箇所
・壁紙やフローリングなど汚れやキズが目立つ場合
・破損部分がある場合

内覧には担当者に立ち会ってもらう

内覧とは、購入希望者の不安を取り除き、実物の物件を見てもらった上で、マンションの購入を前向きに検討してもらうための大切な工程になります。
したがって、マンションの内覧をする際は、不動産会社の担当者に立ち会ってもらうようにしましょう。

また必要であれば、売主も立ち会いに同席するとよいでしょう。
その理由としては、担当者は物件に対する知識や専門性の観点から説明し、売主はそこに住んだ人からこそ知っているメリットや感想を購入希望者に伝えることで、より具体的なイメージを持ってもらうことができるからです。

そのため、早く売却したいのであれば、担当者に内覧に立ち会ってもらうだけでなく、時間を作って売主も立ち会いに同席するようにしましょう。

売却マンションの魅力的にマイソクを作成する

マンションを早く売るためには、広告などを活用し、物件の魅力を最大限アピールすることが不可欠です。そこで重要になるのが、マンションを売却する上で、集客に大きな影響を及ぼす「マイソク」の活用です。

マイソクとは、不動産仲介会社の情報ツールの一つとして、マンションの概要をはじめ、間取り図、地図などの情報をまとめた資料のことを指します。

より効果的にマイソクは、相手に知りたい情報を伝えるだけでなく、同時に物件の魅力やアピールポイントを告知することもできます。

したがって、不動産会社に任せきりにするのではなく、売主目線で購入希望者にマンションの優位性や魅力が最大限伝わるマイソク作成を心がけましょう。

 

まとめ

事前の情報収集や準備を徹底することで、マンションの売却活動を早くスムーズにおこなうことができます。またマンションの売却が得意な不動産会社に依頼することで、自身にとって納得のいく金額で売却することも可能です。

そのためには、本記事で記載したポイントを参考に、早く売るための準備をするように心がけましょう。

マンションの売却は、今後の資産形成や投資戦略に大きな影響を及ぼします。

のちに後悔することがないように、今からマンションの売却に向けて、徹底した行動をとるようにしましょう。